映画と本と、珈琲と。

主に映画と本についてのブログです。

映画『殺人の追憶』

しまった!

続きで書こうとしていたのにもかかわらず…

本日なかなか多忙だった為にひとつ前の「カエル少年」を書いて

寝てしまったやないのw

 

カエル少年が韓国三大未解決事件のひとつだったとしたら

一番大きな未解決はやっぱりこれでしょう。

 

殺人の追憶!こちらもNetflixにあります。

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■解説■

実際に起きた未解決連続殺人事件をテーマにした衝撃サスペンス。韓国で560万人を越える動員数を記録。事実を基に綿密に構成された脚本と緊迫感あふれる映像で、犯人を追う刑事たちの焦燥感が身近に迫る。東京国際映画祭アジア映画賞受賞。主役は『シュリ』JSA』で知られる、韓国の名優、ソン・ガンホ。田舎町の少々、愚鈍な刑事を演じるため、体重を10kg増やし役作りした。監督・脚本は『ほえる犬はかまない』のポン・ジュノ

 

1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見される。地元の刑事パク(ソン・ガンホ)は地道な取り調べを始めるが、現場は大勢の見物人で荒らされ、なかなか証拠がつかめない。やがて、第ニの事件が起きてしまう。

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1980年代に発生し、10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件を元に

犯人逮捕に至らぬまま時効を迎えたこの事件。

 

カエル少年と比べると映画用に脚色されている部分も多いのですが

タイトルが「追憶」というだけあり、担当刑事の当時の回想~現在と

いう形で話が進行、その為かノスタルジックな描写も多く

犯人逮捕に至らなかった悔しさがよく描かれておりました。

 

ただ、カエル少年にしろ、華城にしろ、手を伸ばせば届きそうな所までは

追いつめているのにそれが時効という壁で適わないヤキモキ感は凄い。。

 

これは映画でありますが現実にあった出来事、という事はそんな事を

しでかしても普通の顔して生活していて街ですれ違ったり、知らずに一緒に

働いてたり、なんなら付き合ったり…という事にもなるのが世の中です。

 

それを考えたら、本当に怖い。

 

ただでさえ強姦殺人なんて物は救いがないのに、そこに猟奇が入ると

もう犯人は死んでいいよ、です。

どの命も大切だとは思いますが、あまりに害がありすぎるのは、ねぇ。

 

この作品の出だし辺りは本当にのんびりした物なのですよ。

警察やる気あんの?とか、あれ、これコメディなんですか、と

突っ込みたくなるようなw(その為後半戦の本気の出し方、白熱!)

 

これにはどうやら事情があるらしく、当時、韓国では殺人等の犯罪があった場合

痴情のもつれだとか、何かきちんとした関係性上でしか犯罪はおこらないもの

と考えられていたらしいですね。

快楽殺人、という言葉が国民に対して広く知れ渡る事になったのは、この華城が

起きてから、と言われています。

 

なのできっと事件発生当時は警察も、この一件で終わるであろう、と悠長に

あの態度なのではないか、と。

 

映画では「雨の日」「赤い服」等のキーワードが出て参りますが実際には

そこに限った話ではありません。この事件に興味がおありの方は

華城(ファソン)事件は終わっていない~担当刑事が綴る「殺人の追憶」~

華城(ファソン)事件は終わっていない~担当刑事が綴る「殺人の追憶」~

 

 こういう本も出ているので、ご一読なされば宜しいのではないか、と。

 

現場から犯人の遺留品としてDNA鑑定がアメリカに提出されるというシーンが

あるのですが、実際に行ったのは日本であり、当時のDNA鑑定はまだまだ

精度の低いものであった、とよく耳にします。

 

しかし、この事件、山中だとか、田んぼだとか、緑ならある!自然ならある!

みたいな場所でガンガンに起きるんですが、現代はそう考えると有難い物ですね。

ブロードバンドで動画配信がなされ、コンビニにいけば性描写のある様な本も

置いている、歓楽街へ行けば風俗もある。

 

人間の性癖なんて先天的にしろ後天的にしろ、資質としてはそう変化はしなくとも

自身においてちょっと異常な性癖があった場合、それに気づいて対処が出来れば

空想だろうと妄想だろうと好きにしてくれ!といった感じですが

そんな時代だと落ちてるエロ雑誌拾うのが精いっぱいであろうし、あんなに

自然豊かなところだと発散する場もなく、そりゃそうなるわ!とも思います。

 

悪だから排除なんて考えは何も生み出さず、必要としている人もいるんだし

俗物としてみなすのであれば嫌な人は顔を背ければよいだけなのでは、と思います。

変態的であろうが、正常であろうが、性欲なんてある一定の年齢に達すると

男女関係なく抱くものであろうし、健全な事なのではないか、と。

 

そういう物を遠ざけられた場合にこういう快楽殺人みたいな物が発生するのでは

と考えます。性加害プログラムでも受けて、矯正されといてくれ!

 

さて。

本作とは関係ある様でない様な話ですが。

 

 殺人の告白、これが日本版リメイクとして

 

 22年目の告白として出されましたね。

これは日本独特の熱しやすくて冷めやすい情報社会もガンガンに取り入れていて

「あぁ~言いそう~。ありそう~w」な感じでなかなか楽しめましたが。

 

この元になった方の殺人の告白の「自分が真犯人です」として名乗りをあげる

その「真犯人」というのが、この捕まらなかった華城事件の真犯人です、と

時効後に出てきてしまい…という内容となっております。

 

カエル少年、華城事件、と続いたら、もうひとつ「あいつの声」で三大事件

なのですが、本日はもう書く元気が残されておりませんw

 

というわけで、後日、また気が向いたら、という事で。

 

殺人の追憶の中で個人的に胸熱く思ったシーンは、グァンホがゲーセンで

ハイパーオリンピックをしている時に定規を使ってた!

 

という事だけは是非書いておきたい、と思いましたw

以上。おやすみなさいませ❤