映画『マザー!』
日本公開中止になった「マザー!」拝見致しました。
極力、ネタバレなしで。
「ブラック・スワン」の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督が、「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー主演女優賞を受賞した若手実力派のジェニファー・ローレンスを主演に迎えて描くサイコミステリー。郊外の一軒家に暮らす一組の夫婦のもとに、ある夜、不審な訪問者が現れたことから、夫婦の穏やかな生活は一変。翌日以降も次々と謎の訪問者が現れるが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていく。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐ。そんな中でも妊娠し、やがて出産して母親になった妻だったが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受ける。
上記あらすじです。
これなー!!!!
これ別に日本公開中止でも問題ない作品かと……。
何を描かんとしているのかが感じ取れねば
「なんなん、これ、ほんま不愉快!イライラするわ!」で終わります。
因みに何を描かんとしているのか理解出来ている私でもイライラしましたw
まず日本と宗教観が違うのが大きな原因かと。
これ、登場人物全部、聖書の内容と被ってきます。
聖書なんか読んだことないし、誰がどうして何した、と解っていたら次に来る
展開の予想はだいたい検討つくものの、それはそれで面白くないし
だからと言って解ったところで「……どうしろと!」って話なのですよ。
私、超無神論者なので、はぁ、で?という感想しか…💦
まず神々として独立、存在している物を現代の生活や暮らしにあててきているところで
無理がある。神を擬人化とか絶対やめた方がいいw
あなた、今晩の食材が冷蔵庫にないけど子供たちは帰ってきてしまう、迎えも行かねばならぬ、それなのに時間がない、なんならガソリンもない、銀行はしまってる
神様!!なんとかして!!神様!!
なんて願ってなんとかなった試しがありますか??
それこそが「神に試されているのです」みたいなとこですw
神に祈る時間あったら何とかせえよ、それが日本における現代のスタイル。
この映画の何が腹が立つって、旦那がその「神」役割なのですよ。
見守り態勢でいられてみろ!!
ふざけんな、お前も動け、なんとかしろ!!このくそ旦那が!!
とキレてもおかしくないところです。
「え、嫁…忍耐。え、嫁、それ、美徳なの…」
テーマ云々でその通りそのまんまな流れになる訳ですが、もうその神の擬人化のスタイルが無理がある!!テーマ以前になんなんだ、ひでぇな、っていうかとにかく騒がしい…
としか心に残らず。
映像も後半かけてグロを超越し、なんならゴア入ってますし。
日本公開中止は映画配給会社の意向となってました。
動かぬ旦那、常に見守る旦那、何故か高みの見物感の旦那…まぁ…
観る方が見ればそれは『神、最低』 イコール 神への冒涜!
配給会社はそれを恐れたんではないか、と。
よそから迄、それをつつきまわされて、あんなの公開した映画会社でしょ?
等といわれかねん、そういう判断かしら、と思うところです。
低予算、単館上映でなら、何とかいけた気もしますが、結構……
キャスト凄いし、美術やらを拝見する限り、金かけとんな、と。。
立ち眩みや眩暈の映像表現は上手で、あぁわかる、なんかそんな感じ…
とは思ったものの、アダムとイヴは津軽出身でりんご食べた人かしら、程度の
知識でこの世は充分生きていけるのではないか、と思った次第です。
擬人化を擬人化したと思わずに想像で「なるほど、こういう事が言いたいのだな」
と構築できれば何かとカバーされる部分が多いものの、いやなんか…それにしても
ひでぇな、神なんか最低!!に軍配が上がってしまう分、観るならきちっとした知識で
観ないと、という作品でした。
神があのレベルだと、昭和の亭主関白な旦那様は全て神!!
何様なんだ!!と言いたいw
私は無神論者ですが、神と表す物があるとしたら万物の、生きる人も各々に全て
神であると思います。大切にしたいですね。全てのものに感謝して。